金鯱賞 R7.3.16

サイレンススズカ

1.⑧プログノーシススコア: 95点

  • タイム: 芝2000mで1分55秒8(115.8秒)の高速タイムを記録しており、本馬場で最速クラスの持ち時計です。近走でも1分57秒台前半で走破しており、スピード能力は突出しています。
  • 距離適性: 芝2000mでの戦績は11戦5勝と高水準。過去2年連続で金鯱賞(GII)を制しており、この距離・クラスでの実績は群を抜いています。2000m戦での連対率も高く、安定して好走しています。
  • 上り: 最終直線の上がり3Fは最速32秒台(32.8秒)を記録しており、鋭い末脚を持ち味とします。道中適度に脚を溜めて切れる脚を発揮できるタイプで、終いの伸びはメンバー中でもトップクラスです。
  • 騎手: 騎乗予定の西村淳也騎手は近年成長著しく、本馬とのコンビで実績を積んでいます。トップジョッキーの川田騎手らと比べ知名度こそ劣りますが、癖のある本馬を理解しており、その手綱捌きで前年・一昨年の金鯱賞を勝利に導きました。コンビの信頼性は高いです。
  • 血統: 父ディープインパクト×母父Observatoryという良血で、中距離向きの瞬発力と持久力を兼ね備えた配合です。ディープ産駒らしく切れ味抜群で芝2000mへの適性は申し分ありません。
  • 競馬場適性: 中京芝2000mを非常に得意としており、金鯱賞2連覇の実績がそれを裏付けます。中京コースの長い直線と坂も克服済みで、この舞台では能力を最大限発揮できています。コース適性の高さからも三連覇の最有力候補でしょう。

2.⑥クイーンズウォークスコア: 90点

  • タイム: ベストタイムは芝2000mで1分59秒9ですが、良馬場では1分58秒台で走破可能なポテンシャルがあります。時計勝負にも対応できる下地があり、極端に時計の速い決着でも見劣りしません。
  • 距離適性: 戦績は芝2000mで3戦1勝。キャリアは浅いものの、3歳秋にローズステークス(GII・中京芝2000m)で古馬を寄せ付けず快勝しており、距離適性は高いです。その後の秋華賞こそ着順を落としましたが、適距離の2000m戦でパフォーマンスを発揮してきました。
  • 上り: 切れ味鋭い末脚が持ち味で、上がり3Fは33秒台前半(33.5秒)をマークしています。速い上がりを安定して繰り出せるタイプで、直線の長い中京コースでも末脚勝負に持ち込めれば脅威となるでしょう。
  • 騎手: 騎乗予定の川田将雅騎手は国内屈指の名手で、中京コースでも勝ち星の多いジョッキーです。重賞の勝ち鞍も豊富で信頼性が高く、同騎手が手綱を取る点は大きなプラス材料です。格上挑戦となる若い牝馬にとって、川田騎手のエスコートは心強いでしょう。
  • 血統: 父キズナ(ディープインパクト系)×母父Harlingtonという配合で、父からは中距離での持久力と瞬発力を受け継ぎ、母父の系統からパワー型の要素も加わっています。血統的にも芝2000mは合っており、成長力ある4歳牝馬としてさらなる上積みも期待できます。
  • 競馬場適性: 中京競馬場は得意コースと言えます。実際に中京芝2000mの重賞(ローズステークス)を制しており、コース適性は証明済みです。直線の急坂も苦にしない走りを見せており、中京で能力を発揮できるタイプです。

3.②ホウオウビスケッツスコア: 88点

  • タイム: 芝2000mの持ち時計は1分57秒6とメンバー上位の速いタイムを持っています。昨秋の天皇賞(秋)では高速決着の中、上位入線しており、速いペース・速いタイムの勝負にも対応できるスピードがあります。
  • 距離適性: 2000mでの実績が豊富で、皐月賞(2000m)こそ大敗しましたが、その後GIII函館記念(芝2000m)を優勝し、さらにGII中山記念2着、GI天皇賞(秋)では3着に入線するなどハイレベルな実績があります。6戦2勝ながら重賞で連対歴があり、この距離で一線級と互角に戦える実力を示しています。
  • 上り: 最速上がりは33秒台後半(33.8秒)で、追い込み一手の切れる脚というよりは、好位から長く良い脚を使うタイプです。終いの瞬発力はまずまずですが、どちらかと言えば持続力で勝負する馬で、速い流れでもバテずに伸び続ける強みがあります。
  • 騎手: 騎乗予定の岩田康誠騎手はベテランの名手で、G1レースも多数制覇してきた実績があります。近走でもこの馬で天皇賞(秋)3着に導いており、手が合っています。ただ近年は全盛期ほどの勢いはないものの、経験値の高さでレース運びの巧さは健在です。
  • 血統: 父は米国ダート短距離の名馬マインドユアビスケッツですが、母父ルーラーシップ(キングカメハメハ系)がスタミナと芝適性を補完しています。スピードとスタミナのバランスが良い血統構成で、実際に芝中距離重賞で結果を残していることからも、血統面の不安はありません。
  • 競馬場適性: 中京コースでの成績に課題があります。昨年末の中日新聞杯(中京芝2000m)では12着と大敗しており、初めての中京で適応に苦しみました。ただし当時は休み明けかつ馬場状態の影響も考えられ、適性を見限るのは早計かもしれません。東京など広いコースで実績を出しているだけに、中京の急坂への対応が鍵ですが、本来の力を出せれば巻き返し可能な地力は備えています。

4.⑤デシエルトスコア: 85点

  • タイム: 芝2000mの勝ちタイムは1分58秒4があり、良馬場では1分58秒台前半を記録しています。自身がハナを切って平均ペースに持ち込めば、十分に速い時計で走れるタイプです。極端な瞬発力勝負は不得手ですが、自分のリズムで飛ばした時のタイムは優秀です。
  • 距離適性: 2000m戦はわずか4戦ながら3勝と高い勝率を誇ります。若葉ステークス(L)や昨年末の中日新聞杯(GIII)を逃げ切り勝ちしており、展開がハマれば同距離で格上相手にも勝ち切る力を示しました。一方、クラシックの皐月賞(2000m)では大敗を喫しており、ハイレベルなメンバー相手だと展開次第な面はあります。それでも自分の形に持ち込めれば距離適性は非常に高いです。
  • 上り: 逃げ馬らしく上がり3Fは35秒台(35.3秒)が最速で、メンバー中では見劣ります。後続を突き放すロングスパート型で、瞬時に切れる脚というよりは早めに仕掛けて長く脚を使うタイプです。消耗戦に持ち込んで他馬の脚を削ぐ戦法がハマるかがポイントになります。
  • 騎手: 騎乗予定の武豊騎手はレジェンドと称される名手で、逃げ馬のペース配分にも長けています。武騎手は本馬のような逃げ先行型との相性も良く、豊富な経験で巧みにマイペースに持ち込むでしょう。大舞台での勝負強さも魅力で、名手のエスコートで粘り込みを図ります。
  • 血統: 父ドレフォンは米国のスプリント王者ですが、母父キングカメハメハからクラシックディスタンスの適性を受け継いでいます。そのためスピードと一定のスタミナを併せ持ち、2000mでも逃げ切るスタミナは血統的に裏付けられています。ダート血統の印象を覆し、芝中距離で結果を残している点はこの配合の成功と言えるでしょう。
  • 競馬場適性: 中京芝2000mを得意としています。昨年の中日新聞杯(GIII)では同コースで古馬相手に堂々の逃げ切り勝ちを収めました。中京の坂のあるタフなコース形態も、先行力と粘り強さで克服しています。展開面でもこの馬が楽に先手を取れれば、中京コースで再度の逃げ切り勝利も十分狙えるでしょう。

5.⑦ディープモンスタースコア: 84点

  • タイム: 芝2000mの持ち時計は1分56秒7と優秀で、年齢を重ねていますが依然として速い時計に対応可能です。昨夏の小倉記念(※中京代替開催)でも1分56秒台で走破しており、時計勝負になっても一定の対応力があります。
  • 距離適性: 芝2000mは13戦3勝、3着内8回と経験豊富で安定感があります。3勝クラスからオープン入り後も掲示板を外すことが少なく、重賞でも小倉記念3着、昨年の金鯱賞5着など健闘しています。絶対的な決め手には欠けるものの、2000m戦で大崩れしない堅実さは評価できます。
  • 上り: 上がり3F最速は33秒9で、鋭さという点では他の追い込み勢に見劣ります。ただし長くいい脚を使えるタイプで、ジリジリと末脚を伸ばして粘り強く差を詰めます。瞬発力勝負になると切れ負けする可能性はありますが、持続戦になれば浮上してくるでしょう。
  • 騎手: 騎乗予定の松山弘平騎手はG1タイトルも持つトップジョッキーの一人で、安定した騎乗に定評があります。本馬とのコンビでも重賞で馬券圏内に来ており、手綱捌きは信頼できます。的確な判断で直線外に持ち出し末脚を引き出すことが期待されます。
  • 血統: 父ディープインパクト×母父Bellamy Roadという血統で、中距離での切れと持久力を併せ持っています。ディープ産駒らしく芝適性と瞬発力を備えつつ、母父由来のパワーで坂コースも苦にしません。7歳になりましたが血統背景からもタフさがあり、大崩れしない下地があります。
  • 競馬場適性: 中京芝コースでの実績は上々です。中京開催となった小倉記念(GIII)で3着、昨年の金鯱賞(GII)でも5着と掲示板を確保しており、コースへの対応はできています。ただ勝ち切りまでは至っておらず、坂上からもうひと伸び足りない印象もあります。それでも中京への適性自体は問題なく、展開次第で上位進出が可能な安定株です。

6.①アスクドゥポルテスコア: 80点

  • タイム: 芝2000mの平均的なタイムは1分58~59秒台で走れており、自己最高は1分58秒8です。重馬場でも2分04秒4(小倉・関門橋S)で勝利しており、馬場を問わずある程度のタイムでまとめられる堅実さがあります。ただし極端に速い決着で他の一線級と比べてどこまで食らいつけるかは未知数です。
  • 距離適性: 2000m戦を中心に14戦3勝、連対率も約5割と、この距離で安定した成績を収めてきました。今年に入って小倉の3勝クラス・関門橋ステークス(芝2000m)を快勝しオープンクラスに昇級してきた勢いがあります。重賞実績こそありませんが、長くこの距離で揉まれてきた経験は豊富で、距離適性は高いと言えます。
  • 上り: 上がり3F最速は33秒5をマークしており、末脚も上々です。終いの伸びは確実で、展開が向けば差し脚を発揮できます。自己条件では差し切り勝ちのレースもあり、重賞の流れでも自慢の末脚を繰り出せれば面白い存在です。
  • 騎手: 騎乗予定の岩田望来騎手は近年台頭している若手有力騎手で、積極的なレース運びに定評があります。重賞での実績は徐々に積んできており、本馬の勢いを後押しできる騎手です。父・康誠騎手譲りの勝負勘で、大舞台でも物怖じせず思い切った騎乗が期待できます。
  • 血統: 父ハービンジャー×母父ハーツクライという欧州と日本のスタミナ血統の配合です。ハービンジャー産駒は中長距離で渋太い脚を使う馬が多く、本馬も例に漏れず持久力タイプ。母父ハーツクライ譲りの勝負根性と長くいい脚を使う資質があり、2000mの距離は血統的にもピッタリです。瞬発力勝負になりすぎると分が悪いかもしれませんが、総合力でカバーできます。
  • 競馬場適性: 中京芝2000mでの勝利経験があります。3歳未勝利戦とはいえ、中京で勝ち星を挙げておりコース適性の下地はあります。その後は主に他場で使われてきたため、中京の重賞でどこまでやれるかは未知数ですが、過去に中京の長い直線も経験済みです。コース適性に大きな不安はなく、昇級初戦でも対応可能と見ます。

7.④キングズパレススコア: 78点

  • タイム: 芝2000mの持ち時計は1分58秒0と、優秀な水準です。安定して1分58~59秒台で走れており、極端に切れ味勝負にならなければ自身のタイムで堅実に走ります。近走の時計も大崩れしておらず、平均的な良馬場決着には対応できるでしょう。
  • 距離適性: 芝2000mは10戦2勝ですが3着内8回と連対率・複勝率が非常に高く、この距離で堅実に掲示板を確保してきました。条件戦からオープンまで常に上位争いを演じており、距離適性の高さと安定感は特筆すべきものがあります。ただ勝ち切りが2回と少なく、詰めの甘さもあるため、あと一押しが課題です。
  • 上り: 上がり3Fの最速は33秒2で、終いの脚も悪くありません。先行しても差しに回ってもそれなりの末脚を使える自在型です。切れるというよりはソツなくまとめるタイプですが、勝負どころでの瞬発力はメンバー中上位クラスと言えます。
  • 騎手: 騎乗予定の佐々木大輔騎手(想定)は若手騎手で重賞経験が乏しく、この大舞台での騎乗は未知数です。勢いはあってもトップ騎手との経験差は否めず、レース運びに不安もあります。本馬の力を引き出せるかどうか、騎手の手腕が問われるでしょう。
  • 血統: 父キングカメハメハ×母父Dubawiという良血統で、クラシックディスタンス向きのパワーと持続力を備えています。キングカメハメハ産駒らしく総合力が高く、Dubawiの血が欧州的なスタミナを補強しています。芝2000mへの血統適性は高く、大崩れしない下地は血統面からも窺えます。
  • 競馬場適性: 中京芝2000mで昨年末の中日新聞杯(GIII)を5着と健闘しており、コース適性はまずまずあります。ただ勝ち負けまであと一歩届かなかったように、中京の直線坂で決め手比べになるともう少しパワーが欲しい印象もあります。大敗経験はないものの、中京で抜けた実績もまだないため、展開利を得て持ち味を活かしたいところです。

8.③ライラックスコア: 75点

  • タイム: 芝2000mのベストは1分59秒4で、良馬場基準では平均的なタイムです。近走でも1分58~59秒台前後ではまとめていますが、超高速決着になった場合に上位馬のスピードについていけるかが課題です。近年は勝ち星こそありませんが、時計自体は大きく見劣らないレベルで走れています。
  • 距離適性: 芝2000mは3戦して未勝利ですが、3着が1回あります(※3歳時の若駒ステークス3着など)。クラシックでは桜花賞16着、オークス11着と奮いませんでしたが、その後牝馬限定GIIIを勝利し重賞ウイナーとなりました。近走は牝馬限定戦から牡馬混合戦のGII・GIに挑戦し善戦(AJCC5着など)しており、年齢を重ねて渋太さが増しています。2000mも問題なくこなせており、実績以上に侮れない存在です。
  • 上り: 切れ味は鋭く、上がり最速33秒0を記録しており瞬発力があります。差し脚勝負になれば見せ場を作れる脚力の持ち主です。ただ展開や馬場に左右される面もあり、自身より切れる脚を持つ馬が揃う今回は、末脚比べでどこまで食い込めるかがポイントです。
  • 騎手: 騎乗予定の石川裕紀人騎手は堅実な騎乗ぶりで近年重賞でも存在感を見せていますが、トップジョッキーと比べると実績面ではやや見劣ります。本馬とのコンビではまだ重賞で結果を出せていないものの、前走AJCCで5着と健闘しており、手は合ってきています。思い切った騎乗で一発を狙いたいところです。
  • 血統: 父オルフェーヴル×母父キングカメハメハという良血の牝馬で、スタミナと瞬発力を兼ね備えています。父オルフェーヴル譲りの勝負根性と長く脚を使う能力、母父キングカメハメハの底力でタフな展開にも対応可能です。血統的には芝2000m~2400mがベストに映り、年齢を重ねても衰えにくいタイプと考えられます。
  • 競馬場適性: 中京コースは未知数です。これまで中京での出走経験が無く、初めての舞台となります。ただし小回りの札幌や直線の長い東京など様々なコースを経験しており、環境適応力はあります。中京特有の急坂への対応が鍵ですが、血統的には坂コースもこなせる下地があり、大きな不利にはならないでしょう。

9.⑨ラヴェルスコア: 74点

  • タイム: 芝2000mの実績タイムはまだ突出したものはありませんが、初挑戦だった昨年のオークス(2400m)で2分24秒台前半で走破し4着と健闘しており、適性距離内であれば相応のタイムで走れることを示しています。1分57~58秒台の決着にも対応できる下地はありそうです。
  • 距離適性: 芝2000m戦の経験は少なく、この距離での勝利はまだありません(※重賞勝ちは2歳時のアルテミスS1600m)。しかしオークス(2400m)4着の実績から中距離適性の高さが窺え、むしろマイル戦より2000m前後の方が持ち味を活かせる可能性があります。クラシック以降休養に入っていましたが、成長した今なら古馬相手の2000m戦でも通用する下地があります。
  • 上り: 末脚のキレは優秀で、上がり3Fは33秒0を記録しています。道中ためれば鋭い瞬発力を発揮できるタイプで、展開がハマれば一気に差し切るシーンも期待できます。ただし復帰初戦でいきなり全盛時の切れを発揮できるかは未知な部分もあり、仕上がり具合がポイントとなります。
  • 騎手: 騎乗予定の北村友一騎手は重賞勝ち鞍もある経験豊富な騎手です。長期休養明けの牝馬を任される形になりますが、落ち着いた騎乗で馬のリズムを崩さず走らせるタイプで、本馬の復調を引き出せるか注目です。過去にもクラシック戦線で手綱を取っており、その経験を活かしたエスコートが期待されます。
  • 血統: 父キタサンブラック×母父ダイワメジャーという配合で、スタミナとスピードのバランスが取れています。父キタサンブラック譲りの持久力と成長力に、母父ダイワメジャーのスピードと前向きさが加わり、2000m前後での活躍が見込まれる血統です。実際、世代トップクラスの走りを見せていた素質馬であり、血統的な裏付けは十分です。
  • 競馬場適性: 中京芝コースは未経験ですが、直線に急坂がある阪神や中山でのレース経験はあります。大型馬でパワーもあるため、中京の坂もこなせる下地はあるでしょう。ただ休養明け初戦でコース適性を問われる条件だけに、当日の対応力が鍵です。未知数な面はありますが、ポテンシャルでどこまで対応できるか注目されます。

10.⑩マイネルモーントスコア: 72点

  • タイム: 芝2000mのベストタイムは1分58秒3で、自己条件では安定して1分58~59秒台前後の時計で走っています。極端に速い上がり勝負になると分が悪いかもしれませんが、平均ペースの持久力勝負になれば自身の持ち時計程度ではまとめてくるでしょう。
  • 距離適性: 芝2000mは12戦2勝、3着内8回と安定感があります。自己条件では常に上位争いを演じ、2勝クラス・3勝クラスを突破してきました。ただ重賞での実績はまだなく、オープンでどこまで通用するかはこれからの課題です。長く良い脚を使えるタイプで、消耗戦になれば浮上するシーンも考えられ、距離適性自体は高いです。
  • 上り: 上がり3F最速は33秒1を記録しており、後方から追い込む際にまずまずの末脚を繰り出せます。とはいえ切れ味勝負で他の差し馬と比べると見劣りする場面もあり、展開が向いて持久力を活かす形が理想です。早め先頭からの粘り込みや、ロングスパートでじわじわ押し上げる競馬が持ち味と言えます。
  • 騎手: 騎乗予定の丹内祐次騎手は主にマイネル軍団の騎乗で渋い活躍を見せるベテランです。重賞タイトルこそありませんが、手堅い騎乗で人気薄を度々好走させています。本馬の特徴を掴んだ騎乗が期待できますが、やはり他の強豪騎手と比べると見劣りするため、位置取りや仕掛けどころで思い切った判断が求められます。
  • 血統: 父ゴールドシップ×母父ロージズインメイというスタミナ色の強い血統です。ゴールドシップ産駒らしく気性にムラはあるものの長距離適性とパワーを受け継ぎ、母父ロージズインメイの影響でパワフルさと粘りも兼ね備えています。瞬発力勝負より持久力勝負を望むタイプで、タフな流れになれば浮上してくる血統背景です。
  • 競馬場適性: 中京コースは未経験で適性は未知です。直線に急坂があるコースは初めてですが、父譲りのパワーで対応可能な下地はあります。むしろ消耗戦になりやすい中京コースはスタミナ豊富な本馬に向く可能性もあります。ただ初の重賞、初の中京と条件的なハードルは高く、まずはどこまで善戦できるかが試金石となるでしょう。

評価まとめ

以上のように、データと各種ファクターを総合して評価した結果、最も適性が高い馬はプログノーシスと判断しました。高速決着への対応力、中京コース実績、末脚の鋭さといった面で隙がなく、総合点でトップとなっています。続くクイーンズウォークやホウオウビスケッツも高い適性を示しており、レース当日はこれら上位評価馬の走りに注目です。

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投稿者プロフィール

Kazma-S