Leningrad レニングラード

Billy Joel

※Gemini&ChatGPTによる翻訳解説

Leningrad レニングラード

収録アルバム

・Storm Front(11枚目のアルバム 7曲目 1989年10月17日発売)
・シングル(46枚目 1989年発売)
・Greatest Hits Volume III (6曲目 1997年8月19日発売)

●ストーリー

Gemini

この歌詞は、東西冷戦時代を背景に、ソ連のレニングラードに住むヴィクトルと、アメリカの語り手の出会いと交流を描いています。

登場人物:

ヴィクトル: ソ連のレニングラードに住む元軍人で、現在はサーカス芸人
語り手: アメリカ人
語り手の娘

ストーリー:

曲は1944年生まれのヴィクトルから始まり、戦争で父親を失った彼の悲しい生い立ちが語られます。
冷戦時代の緊張感や、アメリカの子供時代の体験が、語り手の視点で語られます。
ヴィクトルは兵役を終え、サーカス芸人となり、子供たちを喜ばせることで喜びを見出します。
一方、アメリカでは子供たちが核シェルターに避難するなど、冷戦の恐怖が語られます。
キューバ危機が終結し、語り手は自身の子供と共にヴィクトルに会うためにレニングラードを訪れます。
初対面でしたが、ヴィクトルは娘を笑わせ、お互い初めて会ったとは思えないような強い絆が生まれます。
歌詞は「私たちは友達だとは知らなかった、レニングラードに来るまで」という言葉で締めくくられ、国境やイデオロギーを超えた、人間同士のつながりの大切さが示唆されます。

歌詞のポイント:

歌詞は、東西冷戦の緊張感や戦争の悲劇を背景に、2人の男性の対話形式で進められます。
冷戦という大きな時代の流れの中で、個人の人生が交錯する様子が描かれています。
ヴィクトルと語り手の出会いは、文化や国境が違っても、人間同士の交流や理解が可能なことを示唆しています。 この曲は、冷戦時代の歴史背景を織り交ぜながら、人間同士の出会いによる心の交流と、国境やイデオロギーを超えた普遍的なメッセージを伝えています。

●和訳時の注意点

ChatGPT 4o

① A child of sacrifice, a child of war
➡「犠牲の子、戦争の子」

  • A child of ~ = 「~の子ども」
    • child(チャイルド) = 「子ども」
  • sacrifice(サクリファイス) = 「犠牲」
    • 「命をかけること」「大切なものを失うこと」
  • war(ウォー) = 「戦争」

② Went off to school and learned to serve the state
➡「学校に行って、国(政府)に仕える方法を学びました。」

  • Went off to school = 「学校に行った」
    • went(ウェント) = go(行く) の過去形
    • off to school(オフ トゥ スクール) = 「学校へ行く(旅立つ)」
  • learned to ~ = 「~することを学んだ」
    • learned(ラーンド) = learn(学ぶ) の過去形
  • serve the state = 「国に仕える」
    • serve(サーブ) = 「仕える、つかえる」
    • the state(ザ ステイト) = 「国、政府(ここではソ連)」

💡 「ビクターは、子どものころに学校へ行って、ソ連という国に忠実に働く方法を学んだ」 ということです。

③ The only way to live was drown the hate
➡「生きていくためのたったひとつの方法は、憎しみを消すことだった。」

  • The only way to live = 「生きるためのたったひとつの方法」
    • only(オンリー) = 「たったひとつの」
    • way(ウェイ) = 「方法」
    • to live(トゥ リブ) = 「生きるための」
  • was drown the hate = 「それは憎しみを消すことだった」
    • was(ワズ) = 「~だった」(be動詞の過去形)
    • drown(ドラウン) = 「沈める、押し流す」
    • hate(ヘイト) = 「憎しみ、にくむ気持ち」

💡 ここでの「drown the hate」は、「つらいことを忘れるようにして生きる」「憎しみをお酒や時間で流してしまう」というイメージです。

④ A cold war kid in McCarthy time
➡「マッカーシー時代の冷戦の子どもだった。」

  • cold war = 「冷戦」
    • 実際の戦い(戦争)はないけど、アメリカとソ連(ロシア)が仲が悪くて、
      お互いににらみ合っていた時代のこと。
  • kid = 「子ども」
  • McCarthy time = 「マッカーシー時代」
    • アメリカの政治家「マッカーシー」が共産主義(ソ連側)をとても怖がって、
      たくさんの人を“スパイかも”と疑ったこわい時代 のことです。

💡 「ぼくは、アメリカがソ連(ロシア)をこわがっていた時代に育った子どもだったんだよ」という意味です。

⑤ Stop ‘em at the 38th Parallel
➡「38度線でやつら(敵)を止めろ!」

  • Stop ‘em(ストップ エム) = Stop them(やつらを止めろ) のカジュアルな言い方
  • 38th Parallel(サーティエイス パラレル) = 「38度線」
    • 朝鮮半島(韓国と北朝鮮) を分けている線のこと
    • 1950年代に朝鮮戦争があって、アメリカは韓国を助け、ソ連と中国は北朝鮮を助けていたんだ

💡 「敵(=共産主義の北)をここで止めろ!」という、当時のアメリカのスローガンのような表現です。

⑥ Under their desk in an air raid drill
➡「机の下にかくれて、空襲訓練(くんれん)を受けていた。」

  • under their desk = 「自分たちの机の下に」
    • under(アンダー) = 「下に」
    • desk(デスク) = 「勉強机」
  • in an air raid drill = 「空襲(くうしゅう)の訓練の中で」
    • air raid(エア レイド) = 「空からの攻撃」=爆弾など
    • drill(ドリル) = 「訓練、練習」

💡 「ソ連から原爆が飛んでくるかも!」とアメリカの学校では本当に、
机の下にかくれる訓練(ドリル)をしていた 時代がありました。
でも実際には、それで助かる可能性は低かったんです。

⑦ What do they keep on fighting for
➡「彼らは、いったい何のために戦い続けているの?」

  • What do they ~ for? = 「何のために~してるの?」
    • what for(ホワット フォー) = 「何のために?」
  • keep on fighting = 「戦い続けている」
    • keep on ~ing(キープ オン) = 「~し続ける」
    • fighting(ファイティング) = 「戦うこと」

💡 ここでは、「もう戦争は終わったのに、なぜまだアメリカとソ連は争っているの?」という疑問を子どもの目線で言っているんです。

⑧ Victor was sent to some Red Army town
➡「ビクターは、赤軍(ソ連軍)の町に送られた。」

  • Victor = 「ビクター」 → ロシアに生まれた男の人の名前
  • was sent to ~ = 「~に送られた」
    • was sent = send(送る) の過去形・受け身 → 「送られた」
  • some Red Army town = 「どこかの赤軍の町」
    • some(サム) = 「どこかの、ある」
    • Red Army(レッドアーミー) = 「赤軍」= ソ連(ロシア)の軍隊のこと
    • town(タウン) = 「町」

💡 「ビクターはソ連の兵士として、軍の町へ送られた。」 という意味です。

⑨ But children lived in Levittown
➡「でも、子どもたちはレヴィットタウンに住んでいた。」

  • But = 「でも」
  • children lived in ~ = 「子どもたちは~に住んでいた」
  • Levittown(レヴィットタウン) = アメリカの郊外にある町の名前
    • たくさんの家が並ぶ、戦後の「平和で安全そうな町」 の象徴です🏡

💡 ここでは、レニングラードの子どもたちと対比して、アメリカの子どもたちも平和そうに見えるけど…実は… という続きにつながります。

⑩ And tore the Cuban missiles down
➡「そして、キューバのミサイルを取りのぞいた」

  • tore ~ down = 「~を壊した、取りのぞいた」
    • tore(トア) = tear(引きはがす) の過去形
    • tear down(テア ダウン) = 「壊す、取りのぞく」
  • Cuban missiles = 「キューバのミサイル」
    • Cuban(キューバン) = キューバという国(アメリカの近く)
    • missiles(ミサイルズ) = 「ミサイル」=飛んでくる爆弾
  • Cuban missiles down = 「キューバにあったミサイルを撤去すること」

💡 これは「キューバ危機(1962年)」という実際にあった出来事。
ソ連がキューバにアメリカ向けのミサイルを置いたけど、
最後は取りのぞいて、戦争にならずにすんだんです。


になっていたかもしれません…。
だからこの場面は、平和が守られた奇跡の瞬間とも言えるんです🌏✨

⑪ And in that bright October sun
➡「そして、あの明るい10月の太陽の下で」

  • And = 「そして」
  • in that ~ sun = 「~の太陽の下で」
    • that(ザット) = 「あの」
    • bright(ブライト) = 「明るい」
    • October(オクトーバー) = 「10月」
    • sun(サン) = 「太陽」

💡 「あの10月の明るい日に」という意味です。
これは1962年の10月、キューバ危機が終わった日のことを指しています☀️

⑫ He made my daughter laugh, then we embraced
➡「彼(ビクター)は、ぼくの娘を笑わせてくれた。 そして、ぼくらは抱き合った。」

  • He made my daughter laugh = 「彼はぼくの娘を笑わせた」
    • He(ヒー) = 「彼」=ビクター
    • made ~ laugh = 「~を笑わせた」
      • make+人+動詞 = 「人に〜させる」
    • my daughter(マイ ドーター) = 「ぼくの娘」
    • laugh(ラフ) = 「笑う」
  • then we embraced = 「そして、ぼくらは抱き合った」
    • then(ゼン) = 「それから」
    • we(ウィー) = 「ぼくら」
    • embraced(エンブレイスト) = embrace(抱きしめる) の過去形 → 「抱き合った」

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Kazma-S