悪龍伝説、厄除けの歴史
日本最初の厄除けの寺と言われる、龍蓋寺こと岡寺。岡寺の名称の方が知名度は高いのですが、龍蓋寺には驚きの伝説が隠れています。義淵僧正が悪龍を封印し、石で蓋をしたことに由来して「龍蓋寺」と名付けられたと言われています。まさに、古都飛鳥ならではの歴史と趣を感じるスポットです。🏯🐉🌟
岡寺(龍蓋寺)
【住所】〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡806
【宗旨】新義真言宗
【宗派】真言宗豊山派
【山号】東光山
【院号】真珠院(眞珠院)
【本尊】如意輪観音
【開山】伝・義淵
【正式名】東光山 真珠院 龍蓋寺
【別称】龍蓋寺
【創建年】7世紀末頃
【札所等】西国三十三所第7番
(Wikipediaより)
※Geminiによる解説
歴史的な出来事
- 670年:天武天皇の皇子、草壁皇子の住居跡に義淵僧正によって創建される。
- 740年:写経所啓に寺名が初出。
- 12世紀:鎌倉時代、悪龍退治の伝説により「日本最初のやくよけ霊場」として信仰を集める。
- 1644年:古書院が建立される。
- 1805年:本堂が再建される。
- 1986年:三重塔が再建される。
史実
- 法相宗の祖である義淵僧正によって創建された。
- 本尊の塑造如意輪観音坐像は、日本最大の塑像である。
- 奈良時代から鎌倉時代にかけて多くの文化財が造られた。
- 悪龍退治の伝説が残る龍蓋池がある。
観光
- 歴史ある寺院で、日本最大の塑像である本尊の塑造如意輪観音坐像を拝観できる。
- 奈良時代から鎌倉時代にかけての文化財が多く残る。
- 紅葉の名所として知られ、秋には美しい景色を楽しめる。
- 周辺には飛鳥寺や高松塚古墳などの史跡が多い。
「岡寺」と「龍蓋寺」
「岡寺」は、「龍蓋寺」という別名も持ち、混同されることがありますが、それぞれ異なる意味を持つ寺号です。
岡寺
地名に由来する通称。
日常的に使用される呼称。
宗教法人としての登録名。
重要文化財建造物の指定名称(例:岡寺仁王門、岡寺書院)。
龍蓋寺
建立当初の正式名であり、現・法号。
龍蓋池に封じた龍の説話に由来。
寺院の正式名称としてはあまり使用されない。
歴史
- 670年:義淵僧正によって創建。
- 当初は龍蓋寺と呼ばれていた。
- 平安時代以降、岡寺の呼称が一般化。
- 江戸時代:長谷寺化主・法住が入山し、岡寺の名が定着。
現在の状況
- 正式名称は龍蓋寺だが、一般的には岡寺で親しまれている。
- 両方の寺号を使い分けることもある。
- どちらの呼称を用いても問題ない。
まとめ
- 岡寺と龍蓋寺は同じ寺院を指す。
- 岡寺は通称、龍蓋寺は正式名。
- 歴史的経緯により、両方の呼称が存在する。
龍蓋池
概要
伝説:義淵僧正が悪龍を封じ込めたとされる池
名前:龍蓋寺という寺名の由来となった
特徴:
- 現在の池は江戸時代に改修されたもの
- 池の奥には石で蓋をした場所があり、これが龍を封じ込めているとされる
- 蓋に触ると雨が降るとの言い伝えがある
- 以前は雨乞いの儀式が行われていた
龍蓋池の伝説
- 飛鳥の地を荒らし回っていた悪龍を、義淵僧正が法力で池に封じ込めた
- その際に大きな石で蓋をして、龍を改心させた
- このことから、寺の名は「龍蓋寺」と呼ばれるようになった
龍蓋池の見どころ
- 歴史的な伝説が残る池
- 蓋をした場所
- 澄んだ水と周辺の自然
義淵僧正
生没年
皇極天皇2年(643年) - 神亀5年10月20日(728年11月25日)
概要
奈良時代の法相宗の僧。飛鳥寺や岡寺などの寺院を創建し、日本における法相宗の興隆に大きく貢献した。
経歴
- 大和国の人。
- 元興寺で智鳳から唯識・法相を学ぶ。
- 天智天皇から岡本宮を賜り、これを改めて龍蓋寺(岡寺)を創建。
- 文武天皇3年(699年)、学行褒賞で稲1万束を賜る。
- 大宝3年(703年)、僧正に任じられる。
- 神亀4年(727年)、聖武天皇から功績を高く評価され、俗姓市には住氏を改めて岡連の氏姓を授かる。
- 神亀5年(728年)、入寂。
人物像
- 優れた学問と徳行を備えた僧侶として知られる。
- 唐から法相宗の教学を伝え、日本における法相宗の確立に貢献した。
- 多くの弟子を育て、後の法相宗の発展に大きな影響を与えた。
代表的な業績
- 飛鳥寺、岡寺などの寺院の創建
- 法相宗の教学の伝播
- 多くの弟子の育成
評価
- 日本における法相宗の祖師の一人として尊敬されている。
- 奈良時代の仏教界に大きな影響を与えた人物として評価されている。
三重塔
概要
建築様式:鎌倉様式
高さ:約15.4メートル
建立年代:昭和61年(1986年)
初代三重塔:文明4年(1472年)建立、昭和59年(1984年)解体
特徴:
- 鎌倉時代の建築様式を忠実に再現
- 屋根には青銅製の琴が飾られている
- 内部には本尊の釈迦如来像、四天王像、十二神将像などが安置されている
歴史
- 初代三重塔は文明4年(1472年)に建立
- その後、風雨による被害を受け、昭和59年(1984年)に解体
- 弘法大師御遠忌を記念して、昭和61年(1986年)に再建
見どころ
- 朱色に塗られた美しい三重塔
- 屋根の青銅製琴
- 内部の本尊釈迦如来像、四天王像、十二神将像
義淵僧正
岡寺
最寄り駅>>岡寺駅(近鉄電車)
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